さしあたって

文字に起こします。

大森元貴さんが狂信的に好きなので歌声を分析する

こんにちは!

お久しぶりになりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は社会が刻一刻と近づいてきており、「隕石落ちて世界終わってくれ~~」と願う毎日です。

 

さて、本日は僕が好きで好きで聴きすぎて軽くノイローゼになった大森元貴さんの歌声について分析したいと思います。毎度のことになりますが、「こういう意見もあるのね」くらいに思って頂ければ幸いです。とはいえ月2万くらいかけて歌を習っているうえに、世界で一番好きな歌い手についての記事なので、気合を入れて頑張ります!!!

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大森元貴とは

Mrs. GREEN APPLEのギター・ボーカル及び作詞作曲編曲・ソロ歌手

代表曲

・StaRt

・WanteD!WanteD!

・青と夏

インフェルノ

等々

大森元貴のすごさ

①声質

何と言っても「一度聴いたら忘れられない声」これだと思います。歌は8割声で決まると言われますが、その考えに乗っ取るなら大森元貴は間違いなく勝者と言って良いでしょう。もちろん好き嫌いがあるので様々な意見があると思いますが、ミセスの人気がこの「天賦の才」を証明しているのではないでしょうか。

②手札の多さ

大森元貴楽曲は音があっちこっちにとっ散らかっているという特徴があります。この特徴のおかげでミセスの曲は難曲ばかりになっています。それを難なくこなしつつ、リスナーを飽きさせないように歌う技術の手札の数がえげつないです。それをメジャーデビューミニアルバムの時点でやっているのでやばすぎる。いくつか例を挙げます。

「語尾の切り方」

前提として、 日本人の多数の歌手は語尾が下がります。(EXILEとか想像してください)逆に海外のアーティストやワンオクのtakaは語尾を上げて歌います。(ワンオクの真似をしてなんかダサくなっている人の理由がこの語尾に気づけていないからかもしれません)

では大森元貴さんはどうしているかというと、「両方」使います。これは意識して使い分けているのかわかりませんが、その使いどころのセンスが意味が分かりません、最高。

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冒頭の「ああ」がミセスの楽曲の中で最も意味が分かりません。どうやっているかもどっちで語尾を切っているかもわかりません。天才です。

「発声」

実際に聴いてもらうのが手っ取り早いのですが、大森元貴さんの歌声は基本的に息が多めです。しかし部分的に声を固めたり発声の焦点を変えたりなど、表現の方法を無数に使ってきます。その上、声質の癖が異常なので、ただ声を飛ばすだけで一つの個性として成立します。加えて、これらの工夫をどの音域でもこなせる「異常な音域」も持っているのでこれは「ズル」と言って良いでしょう。ライブでは「それどうやってリズム取ってるの?」みたいなアレンジも多用してくるので、同じセトリでも何公演も観たくなります。

僕が歌声分析をするときは、その人が軸にしている発声のポジションを探します。例えば以前分析した「斎藤宏介さん」は鼻周辺に声を溜めているなとか、BTSのVヒョンは丹田を意識して深く声を出しているのかなとかそんな感じです。しかし、大森元貴さんの場合は出している声の種類が多すぎてそれがよくわからないのです。そのせいでまあ考察がまとまりません。

ちなみに大森さんがいつかのインタビューでホイッスルボイス(マライアキャリーとかが使ってるやつ)を練習していると答えていましたが、ホイッスルボイスは出ない人はどうあがいても出せないらしいので、やっぱり天才です。

 「音を飛ぶ力」と「異常な音域」

前述の通り大森さんの楽曲は様々な音域を使う難曲ばかりです。それを当たり前にしている大きな要因がこの「音を飛ぶ力」だと思います。

音を飛ぶ力とは、低音から高音・高音から低音など、音階を一瞬で行き来する力のことです。僕が今適当に命名しました。

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 この動画の2分16秒辺りを聴いてみてください。すごくないですか??「愛してるの声たちも」の時点ですでに高いのに、そこから「活気が」で上げて「なくなってきたな」で階段みたいに下がっていくの本当に意味が分からないです。

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次にこの動画の3分43秒辺りを聴いてください。

大森さんは「高音になると勝手にミックスボイスになる」と語っていました。その才能が顕著に表れています。「地声~ミックス~裏」とグレースケールのように移っていきます。これをこの音域でやる異常さは勿論ですがここまで綺麗に移り戻って来れる歌手はなかなか存在しないと思います。

この音を飛ぶ力」「異常な音域」に無数の「技術」が合わさって産まれる「表現力」は贔屓目なしに日本トップクラスだと思います。

③自信家か狂人かどっちもか

僕は曲を作らないので詳しくはわかりませんが大抵の方々は1.2音余裕をもって曲を作っているそうです。しかし、こと大森元貴さんは当然の様に「自分の音域ギリギリ」を使うしライブでそのまま歌います。僕が見たライブでは「ア・プリオリ」という曲の転調後の最高音を寝そべって歌っていました。これはもうよっぽどの自信家もしくはよっぽどの馬鹿もしくは狂人の所業としか言えません。

「French」のMVのダンスを見る限り体幹やリズム感など基本的なことは修めているのでしょうが、やはり異常です。

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この動画の3分20秒あたりのゴリゴリにヘッドで裏を出してるのに、一瞬で地声に戻ってくることを余裕しゃくしゃくにやっていますが、見た目よりだいぶ難しいです。そもそもここは裏声のまま通してもいいし、「そんな」から地声でも全然成立するのです。その三択からわざわざ「ヘッドから地声に戻る」を勝負の場で選択して完璧にこなす大森元貴は狂っています。

 ④Forceからの推論

大森さんが先日提供した「Force」は、はちゃめちゃな難曲です。母国語でも難しい曲を韓国のアーティストが歌う難しさは想像し難いですし、TXTのメンバーが凄いのは勿論です。

 TXTの凄さについてはこちらで書きました。(宣伝)

chicha36.hatenablog.com

恐らく大森さんが歌ったデモ音源で彼らは曲を聴いたでしょう。日本語の曲を日本人の音源で聴いたのですから本人たちは少なからず歌い方に影響があったと思います。特に二番の「楽しいことだけを数えてれば朝は来る」の歌い方は明らかに大森元貴の下がり方」です。

飛躍した考えですが、この曲で使われている5人分の技術やクセをデモ音源の時点で大森元貴が使っていた」としたら恐ろしくないですか??

もちろんTXTのメンバー5人それぞれがスーパーボーカリストであって、それぞれの積み重ねで作られた楽曲が「Force」という曲です。しかしその歌の下地に大森元貴がいるのならゾッとするという話です…

 ここに限っては本当にただの推論なのであまり気にしないでください(?)

⑤卓越したセンスと努力

 ここまで大森さんの技術や声について語ってきましたが、結局のところ使い方がわからなければ宝の持ち腐れなのです。その点において、大森さんは常に正解を世に出し続けてきたんだなと強く感じます。

僕の歌の先生の友人で歌手の方が大森さんが中学生くらいの時にオーディション会場で知り合ったそうです。また、大森さんがインタビューで「自分は音楽しかしてこなかった。これで成功しなかったらとんでもないダメ人間になってしまう。だから必死に努力した。」みたいなことをおっしゃっていました。

Mrs. GREEN APPLE」というバンドは爆速で売れたかもしれませんが「大森元貴」個人としてはずっと努力し続けて今に至るのかもしれません。その努力の結果が今の「歌唱力」であり「才能」であり「センス」を産み出したのでしょう。

「天才が努力した末が大森元貴であり、現在においても発展途上」という奇跡に畏敬の念を抱かずを得ません...

終わりに

以上が僕が思う「異常な天才大森元貴」のやばやばポイントでした!もっと文字にしたいことや、文字に起こせないもどかしさもあるのですが、まあそれは素人のブログなので甘えましょう。

繰り返しになりますが、あくまで僕個人の意見でなので、そういう見方もあるねって感じに楽しんで頂けたら嬉しいです!!皆さんの意見や感想お待ちしております!

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも大森元貴さんに興味を持ってもらえたら嬉しいです!

それではまた!