さしあたって

文字に起こします。

入社直前に入社を辞退した話

こんにちは!

皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕は先日入社辞退しました。聡明な皆様におかれましては、「何をやっているんだこいつ」と思われる事でしょう。僕もそう思います。

いかにして僕が社会のレールから道を踏み外したかを自分語りをしながら書いていきたいと思います。

追想

僕は現在22歳なのですが、現在に至るまで幸せに生きてきたと思います。家族仲はまあまあ良く、友人も多くはありませんが親友と呼べる人間もいます。お金持ちではないですが、生きていて心底貧乏だと感じたことはないですし、多分わがままに育ったという自覚があるくらいには何不自由なく育ってきました。

 

僕自身の能力については「平凡」という二文字が似合うでしょう。小学生の頃、兄の影響で深夜アニメを見出した以外は普通に過ごし、頭は良くも悪くもないという感じで成績も平々凡々でした。(恐らくエンドレスエイトをリアルタイム視聴していた唯一の小学生でしょう)中学に入学すると、部活をそこそこにやりつつ人生で初めて彼女ができたり、本格的にキモオタクになるなどそれなりに充実していました。勉強についてはクラスの真ん中よりちょっと上くらいの成績で、そのまま偏差値真ん中ちょっと上の高校に入学します。高校時代は帰宅部で毎日友人たちと仲良く遊んでいました。人生で一番楽しい時期で、一度だけ人生を遡れるなら高校時代に戻りたいと答えるでしょう。大学受験では滑り止め以外全ての大学を落ちた(勉強をしないので)のですが、結局入学した学校も偏差値で見れば真ん中くらいのところでした。大学生になっても地味な大学生活を送りつつ、外部で音楽活動するなど楽しんでいました。勉強も単位が問題なく取れるくらいにはやっていました。最終的に「限界大学生」とは呼ばれないであろう成績を修めたと自負しているし、ゼミでもそれなりの評価を受けていると思います。

ここまで何が言いたいのかというと、僕は今まで大きな成功も大きな失敗もしたことがないということです。

幕間

僕は基本的に怠け者です。そんな僕の就活に対する姿勢は「土日祝休み」「実家からある程度近い」「残業が少ない」の三つを全部とは言わずも何個か「ある程度」満たしていれば何でもいいというものでした、酷いですね。でコロナの影響をしっかり受けたり、家庭内で波乱があったり、身内が亡くなったりで初めて精神面から体調を崩したりしつつ、表記上と面接での話ではそれなりに満たした会社に就職でき、まあ頑張ろうという気持ちで4月を迎えようとしていました。一度だけ社員の食事会に呼ばれ、その時お話した方々が凄く好印象だったので、俺が思うより社会に希望はあるかもしれないと感じたことを今も覚えています。

崩壊編

そんなメンタリティーが突如崩されます。それは会社に呼ばれ配属先や内容を伝えられた懇親会でした。その内容は「もしかしたらシフト勤務有」「通勤時間ドアドア2時間超え」「残業は確定」というもので、それを聞いた瞬間に食べていた肉は味がなくなり笑顔が固まりました。気絶しそう、しどろもどろ、まともな神経がつながらない。他の人はそこまで深刻にとらえることではないことかもしれませんが、諸々の事情と感情で僕にとっては重要な事なのです。

笑顔を張り付けたまま解散し暗澹たる帰り道の中で動悸がすごいことになっていることに気づきます。家に到着してソファに倒れます。母が僕の異常に気付いたのか話しかけるのですが、返答する気力がありません。浮かぶことは「こんなのあんまりだ」「ここに骨を埋めるのは無理だ」みたいな事ばかりです。身体の異常は顕著になります。その後なんとか就寝準備をしてベッドに横になりますが眠れません。動悸は続きます。何時間後かに何とか寝つきますが悪夢と寝汗のコンボで起きます。当然の様に食欲はなく、気分は最悪です。余談ですが、僕は自分をメンタル強者だと思っていたし周りにもそう認識されていました。勘違いですね。

そんな僕の様子を見かねた母が「どうしても無理なら新しく学校に行くでも公務員の試験勉強するでも自分に出来ることをするでも何でも良いから自分で選びなさい。」と言ってくれました。本当に優しいし感謝してもしきれません。いつかこの恩を形にして返さなければと心に決めました。結局、僕が選んだ選択肢は「入社辞退」でした。

現在編

入社辞退の連絡は申し訳なさでどうにかなるかと思いました。しかしここで電話をしなくては僕がこの世から消えることになるので背に腹は代えられません。電話中、理由はわかりませんが嗚咽が止まらなかったです。

さて無事入社辞退を伝え、体調が戻ったかというと多少マシになった程度です。滑稽な話ですが「歩くべきレールが4月以降ない」という事実が怖くて怖くてたまらないのです。自分の希望が何も実らなかった入社を蹴った事に後悔はありません。しかし、今のところ来年以降自分の所属する場がないという状況になり、不安が増長して「この先、一生就職できない」という未来を考えてしまいます。周りの友人が岩手県に飛ばされても頑張ろうとしていたり、キツイ環境で働き続けているのを見ると自分が情けなくなります。人生で大きな失敗も大きな成功もしてこなかった僕にはこの、「導がない」という事態に人一倍怖気づいてしまうのです。

この葛藤は自分の選択の結果なので向き合っていかなければと思いますが自分の就活への向き合い方の後悔はすごくあります。自分のやりたいことや、頑張れると思える分野に就職できれば多少条件が悪くても踏みとどまることができたかもしれません。しかし「条件」でしか探していなかった僕は一切の踏ん張りが効かず、話を聞いただけで体調を崩してしまいました。もうちょっと大学4年生を全うすればよかったと切に思います。

 

読者の皆様は「甘ったれがよ」と思うかもしれませんがその通りなので「ぐう」と言う。

現在僕は、自分の挑戦したい分野のバイトを応募しまくっていますがどうなるかわからないので僕のツイートに光が戻らなかったらそういうことなのでよろしくお願いします。

 

みんな、就活はよく考えたほうがいいよ。